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2009/01/22

4年前の電子ブックについての『日記』

 エントリー本体にではなくて、コメントに脊髄反射していることを、まずお詫びします。


日本じゃ電子ペーパーはコケたがAmazon Kindleみたいの面白いよね。米国ほど書籍の電子化が進んでいない中、コンテンツを確保できるか。あと、青空文庫のDS版がやたら売れていたけれど、それで十分って可能性もあるかなあ。電子ペーパーの良いところはリフレッシュがなくて目に優しいところだが、動画を扱えないし、どれくらい市場があるかは謎。

「ITの6年前、そして6年後」~雑種路線でいこう~ のコメントより


 このmkusokさんのコメントを読んで、 相当前に拝読した電子ブックに関する「K.Mmoriyama's diary」を思い出した。


▼人にメールで言ったことなのだが、ついでなのでこっちにも書いておく。Σブックをはじめとした電子ブックの話だ。
▼僕は今のコンセプトの電子ブックの一番ダメなところは、汎用ビューワーにしようとしているところだと思う。「汎用」というのはマルチメディア云々のことではない。「いろんな本が読めますよ、外にも持ち出せますよ」というコンセプトそのものがダメだと思っている。
▼ではどういうコンセプトならありなのか。僕が考える電子ブックのコンセプトは、メディアとビューワーが一体になっていて、基本的に普段は書棚におさめておくが、見たいときには膨大なコンテンツを検索でき、しかもそれをパっと見られるようなものだ。
▼具体的に言うと、DVDをいっぱい持ってる人ならイメージしやすいと思うのだが、棚に収めているDVDのパッケージをパカッと開くとそのまま中身が見られるビューワーになっているようなイメージだ。
▼では、中にはどんなコンテンツが入っているべきなのか。僕は、まずは雑誌のバックナンバーだと思う。たとえば、「日経サイエンス」20年分が中に収められた電子ブック。「月刊アスキー」10年分が入った電子ブック。こういったものがそれぞれバラバラのパッケージで書棚に並んでいてもいいはず。こういうこと言うと、PC系の人はソフトだけ売ればいいじゃないかと言い出すと思う。でもそうなると、著作権だの何だのと非常にややこしい問題が発生する。また、どちらにせよディスク等メディアを保存する必要もある。そんなのめんどくさい。端末の数をケチるのもバカくさい。
▼また、実際に雑誌記事を検索したことがある人なら分かってくれると思うのだが、何はともあれ、「読める」ということがまず必要なのだ。大量の雑誌の束を保存するかわりに、それ一個買えばすむようなものがあったら、無茶苦茶便利だと思う。その目的のためには、「いろんな本」が見られることは全く必須ではない。むしろ「その端末」を開けば、必ず求めていた情報が見つけられる、ということのほうが遙かに重要である。
▼つまりこれは、以下のように言い換えることもできる。取りあえず現状では「書棚を省スペース化できるアイテム」として電子ブックを発想してはどうか。電子辞書はまずそっちから普及したわけだし、ちょっとした検索機能をつければ、それで十分オッケーだと思うのだ。
▼思うに、今の電子ブックのコンセプトは、所詮、供給側の発想でしか考えられていない。そのため発想が逆さまになっているんだと思う。
▼たとえば、今週発売された「週刊少年ジャンプ」を電子ブックで読みたいと思いますか、ということだ。そんなの紙で読めば十分でしょ。それよりも、10年分の少年ジャンプが重さ数百グラムの端末で全部読めるほうが嬉しくないですか? まあ「ジャンプ」は例として良くないが、たとえば廃刊になっちゃった雑誌とかね。
とにかく、一媒体につき、一つの端末。そういう発想があってもいいんじゃないかと思うんだけど、どうかな。少なくとも、個人は買わなくても図書館は絶対買うと思うね。10年前だろうが20年前だろうが、パッとバックナンバーを読むことのできる端末のほうが用途はある。間違いない。
▼汎用なんていうのは、その先にあるものだ。まずは一つを極めることのほうが、絶対にニーズがある。特にマニア向け雑誌とかだと、古本屋でコンプリートしようとする人たちがいっぱいいるわけでしょ。開発者の人たちは、どうしてそういうニーズを見ないのかな。


 この『日記』は、ほぼ4年前のものだけど、状況は殆ど変わっていないようにも思える。最近は、本当に古い貸本時代のマンガが復刊されていたりする。だから、古いコミックの大人買いニーズは根強いと思うけどな。
 テラバイト級のメモリスティックなんかも視野に入ってきているとすると、折りたためる電子ペーパーで、ドラゴンボールのコミック全巻とか、ドラえもんのコミック全巻とか、パトレイバーの全巻とか、最近だとガンダム・オリジンの全巻とかが、3000円くらいで買えたら、速攻買いだと思うんですけど。

 こういうのって、権利関係の処理が難しいから、実現可能性は低いのでしょうかね。
 でも、メモリスティック用のチップを内蔵させて、外とのデータやりとりをしないように、つまり森山さんの『日記』にあるように、電子ペーパー一枚(一台)ごとに、1作品としてしまえば、デジタル・コピーの問題は無くなるから、良いと思うのだけれど。

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