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2009/01/31

リフレ派への愚痴

僕自身は,今の日本にはリフレ政策が必要で,通貨=信用を増発して,経済活動を活発化させることが大事だと思っている。だから,財政法5条ただし書の発動も真剣に検討するべきだと思っている。

ただ,最近のブログなんかにおけるリフレ派の皆さんのお言葉を見ていると少し「?」な感じがすることもある。要は,経済回復,経済成長することが最優先で,資源の使い道というか,動員先は,何でも良いといった乱暴な議論をする方がいるからだ。定額給付金の議論について,某かの効果はあるに決まっているのだから,政策としてアプリオリに正しいといった議論をする方がいるが,こういう言い方はいただけないと思う。

(稀少な)資源をどのようにアロケートすることで,経済厚生を高めることができるかという議論をするときに,やはりアロケート先を真摯に検討することは大事だと思う。一時の小野先生や吉川先生といったマクロ経済学のオピニオン・リーダーがそういったニュアンスの行動をとった時期があった(適正な公共投資先を考えるのはマクロ経済学者の仕事ではない的な・・・・)。勿論,今は違うけど。でも,リフレ派の論調の中には,こういう発想があるような気がする。

リフレ政策によって,マネタリーな理由で捨てられていた労働力が動員可能になってときに,その労働力,つまり労働者の皆さんにどこで働いてもらうことが,経済全体の厚生を高める事になるのかというのは,マクロ経済政策上の重要な問題だと思う。

DSGEの発展が改めて明らかにしたように,年々の経済活動の成果,つまり国民総生産を投資(=将来の消費のための実物財増加寄与)と消費にどのように配分するかによって,消費の動学パスが変わる訳だし,現在の日本のように,投資の効果(投資収益率)があまりに低いときに投資促進的な措置を講じるのも愚論だと思う。

だからマクロのリフレ政策と,セミマクロというか,複数部門(例えば,消費・サービス財部門と投資財部門)を前提として,財政や信用をどの分野に配分して,労働移動を促すかというのは,同時に検討すべき問題なのではないかと思う。

そういう意味で,リフレ政策を行う場合に,中央銀行がただ市中から入札で金融資産を買いまくるよりも,長期国債を買わせて,財政によって,意図的な資源配分を行う方が,合理的ではないかと思う。今回の景気「回復」局面のように,輸出にばかり依存して,非居住者の厚生に寄与するような形で国民総生産を作り出しても,いざとなった時に誰(他国)も助けてくれないのだから。

こういう発想は,ハーベイロードの幻想なでしょうか。愚痴でした。

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