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2009/11/18

「成長」戦略についても

ここからの続き


 景気対策と同時に、(政治的には)比較的長期の経済成長を志向する政策論議も必要とされている。しかし、景気対策においても、その総需要管理の側面だけではなくて、その総需要の行く先について、(あまり拘束的ではないにしても)配慮を欠かすことはできない。つまり、経済成長政策も景気対策も共に、資源再配分、リソースのミス・アロケーションをより政策的に望ましい方向へと「是正」する方策として立案されるべきという基本姿勢を崩してはならない。
 重ねて重要な点は、仮に成長戦略と称する言説において、戦略・政策の対象となる経済活動分野を指示するのであれば、その対象経済活動分野に経済リソースを移動させなければならず、「政策」とは畢竟、その移動を促進するための措置であるというという自覚を持つ必要があるということである。つまり、経済リソースを「いつまので、どれくらい」移動させるのかという政策目標が設定されなければならないということである。
 
 例えば、その分野が社会福祉サービスということであれば、(先にも述べたように)社会保険などへの公的支出の計画的増加ということであるし、環境ビジネス分野ということであれば、時間軸上で慎重に設計されており、不可能を強いることのないような、技術面・設備面について準備時間を繰り込んだ、規制導入計画へのコミットメントである。

 時々に行う景気対策は、失業・稼働停止しているリソースの転換促進、その促進による摩擦の緩和措置として方向性を指し示して、時限的に実施されるべきものであり、成長戦略と整合性を持って構想することは十分可能であるし、同じ志向性を共有する景気対策と経済成長「戦略」政策のマッチングこそが、望ましい経済政策のあり方なのではないか。


まだ、つづく。

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